古い民家の天井裏をみると、太い梁や柱の大胆な木組構造があらわれます。
曲がった木でも合理的に組み合わせる、当時の大工職人の「技」の冴えに、居ずまいを正さざるをえなくなる瞬間です。
「古民家再生」とは端的にいえば、先人のこうした技を現代に甦らせる作業といえます。梁、かもい、柱などはできるだけ露にし、壁は漆喰または京壁。
床板は、すべて無垢板。引戸は杉の格子戸。外壁は漆喰、あるいは杉の下見板張り。
こうして古い民家が息を吹き返してくるとき、日本の伝統建築の端正な美しさ、技の確かさを誰もがたくましく感じるはずです。
時代の移り変わりを見続けてきた蔵は、昼はカフェ、夜はバーとして生まれ変わりました。
アンティークのテーブルには、温かい白熱灯の光が注がれ、楽しい語らいの場として人々を和ませます。
- 施工前
- 曳家工事

- 施工前
- リフォーム後
先祖代々受け継がれてきた蔵や建物。先人の技術を活かしたリフォームにより息を吹き返した建物は、再び幾世代にも渡り受け継がれていくでしょう。